レジカウンターに置かれた複数のキャッシュレス決済端末を見比べる店舗スタッフのイラスト

キャッシュレス決済端末を徹底比較!一覧表でわかる違いと選び方

「キャッシュレス決済端末って、結局どれを選べばいいんだろう」——検索してこのページにたどり着いた方は、きっとそんな迷いを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、決済端末選びで見るべきポイントは「初期費用・月額料金・決済手数料・対応決済ブランド・入金サイクル」の5つ、そしてもうひとつ「決済代行会社そのものの経営基盤」です。

この記事では、stera pack・Airペイ・Squareなど主要な決済サービス各社を一覧表で比較しながら、あなたのお店に合う1台を見つけるお手伝いをしていきますね。

難しい専門用語はできるだけ避けて、隣でお茶を飲みながらお話しするようなペースで進めていきますので、どうぞ気楽に読んでみてくださいね。

キャッシュレス決済端末とは?導入でお店は何が変わるの?

キャッシュレス決済端末とは、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどを使って、現金のやり取りなしに代金を受け取れる機器のことです。

現金を数える手間がなくなるので、レジの混雑がぐっと緩和されます。

レジと連携させれば決済データが自動で記録されるため、会計ミスの防止にもつながります。

対応できる決済手段は主に3つに分かれます。

  • クレジットカード・デビットカード(タッチ決済対応なら暗証番号やサインも不要)
  • 電子マネー(Suica・PASMOなどの交通系、WAON・nanacoなどの流通系、iD・QUICPayのようにチャージ不要のもの)
  • QRコード・バーコード決済(PayPay、d払い、au PAYなど)

2026年時点では、訪日外国人が自国で使い慣れているQRコード決済に対応した端末も増えてきました。

インバウンド需要をきっかけに導入を検討する店舗が増えているのは、時代の流れを感じるところですね。

据置型・モバイル型どっちがいい?端末の種類を比較

端末選びで最初につまずきやすいのが、「そもそも種類が多すぎてわからない」という部分だと思います。

大きく分けると、設置方法によって「据置型」「モバイル型」の2タイプ、決済方法の対応範囲によって「マルチ決済端末」「専用端末」の2タイプに整理できます。

据置型は、レジカウンターに固定して使うタイプです。

たとえば「stera pack」の「stera terminal」は、店舗側と顧客側、2枚のタッチパネルを1台に集約しています。

端末の向きを変えずにスムーズな決済ができるよう工夫されているのが特徴です。

一方のモバイル型は、持ち運びができるワイヤレスタイプです。

「Airペイ」のワイヤレス端末は手のひらサイズで、テーブル会計が基本の飲食店に向いています。

「楽天ペイ ターミナル」や「VEGA3000 Mobile2」のように、4G/LTE通信とWi-Fiを切り替えられる機種もあります。

こうした機種は屋外イベントでも活躍します。

決済方法の対応範囲で見ると、クレジット・電子マネー・QRコードを1台でまとめて扱える「マルチ決済端末」が主流です。

一方、「USEN PAY QR」のように、既存の決済環境にQRコード決済だけを追加したい場合に向く専用端末もあります。

このあたりは「うちの店は何が足りないのか」を先に考えると、選びやすくなると個人的には感じています。

主要8社を徹底比較|料金・手数料一覧表

ここからは、実際に検討されることの多い主要サービスを、比較表にまとめてみました。

料金や条件は変動することがあるため、下記の数値は2026年8月時点で確認できた目安として捉え、最新情報は必ず公式サイトでご確認くださいね。

サービス名端末タイプ端末代金月額利用料決済手数料の目安
stera pack据置型(オールインワン)0円(全プラン共通)3,300円(税込)※条件付き無料VISA・Mastercard 1.98%〜2.70%
PAYGATE据置型(オールインワン)39,600円(税込)※キャンペーンで0円の場合あり無料(スマレジ有料プラン加入時)1.98%〜
Square ターミナルモバイル型(オールインワン)39,980円(税込)無料クレジット2.5%〜、QR・電子マネー3.25%
Airペイモバイル型(カードリーダー)1台目無償貸与無料3.24%(一部ブランド優遇あり)
STORES 決済モバイル型0円〜19,800円(プランによる)0円〜3,300円1.98%〜3.24%
USEN PAY据置型・モバイル型レンタル(条件により無料)条件により0円〜3,980円2.38%〜3.24%
PayCAS Mobileモバイル型(ポータブル)78,800円→キャンペーンで0円の場合あり1,980円〜2.48%〜3.24%
JMSおまかせサービス据置型・モバイル型無料無料クレジット2.48%〜3.24%

こうして並べてみると、「端末代0円」を掲げているサービスでも、月額利用料や決済手数料の条件が異なっていることが分かりますよね。

表面的な「無料」だけで判断すると、後から想定外のコストがかかることもあるので、注意が必要です。

※画像はAIによるイメージ

決済手数料と入金サイクルの差はどこを見る?

決済端末の運用コストを大きく左右するのが、決済手数料です。

一般的な相場は3%前後です。

たとえば「stera pack」のスタンダードプランではVISA・Mastercardが2.7%、「PayCAS Mobile」ではPayPay・VISA・Mastercardが2.8%と、比較的低めに設定されているサービスもあります。

仮に年間売上1,000万円の店舗で考えてみましょう。

決済手数料が3.24%と1.98%では、年間で12万円以上の差が生まれる計算になります。

数%の違いだからと軽視せず、長期的な視点で比較することが大切ですね。

入金サイクルも見逃せないポイントです。

多くのサービスは月1〜2回の入金ですが、「Airペイ」はみずほ・三菱UFJ・三井住友銀行を指定すると月6回入金になります。

「Square」もみずほ・三井住友銀行なら最短翌営業日入金と、キャッシュフローを重視するお店には嬉しい選択肢があります。

「楽天ペイ ターミナル」も楽天銀行を指定すれば前日分が翌日入金されるなど、指定銀行によって条件が変わるケースが多いです。

普段お使いの口座と照らし合わせて確認しておくと安心ですね。

目的別・業種別の選び方

「結局どれがいいのか」という疑問に対しては、実は「万人に共通する正解」はなく、目的や業種によって最適解が変わる、というのが正直なところです。

  • 店舗業務全体を効率化したい:stera pack(勤怠管理や売上分析アプリと連携できる「stera market」あり)
  • とにかくリーズナブルに導入したい:STORES 決済、EPARKペイメントサービス(初期費用・月額無料プランあり)
  • レジ業務も一緒に効率化したい:PAYGATE(スマレジ連携)、Airペイ(Airレジ無料連携)
  • 集客も強化したい:楽天ペイ ターミナル(楽天ポイント連携)、PayCAS Mobile(クーポン・スタンプ機能)
  • 幅広い決済ブランドに対応したい:JMSおまかせサービス(Alipay+など海外ブランドも網羅)
  • 期間限定でレンタルしたい:ヤマト運輸のマルチ決済端末レンタルサービス、アルファポータブル(最短1日〜)

業種別に見ると、傾向が分かれます。

飲食店はテーブル会計に対応できる持ち運びやすさが重視されます。

小売店は幅広い決済ブランドへの対応が重視されます。

美容室はカウンター周りに置いても圧迫感のないコンパクトさが好まれます。

移動販売やイベント出店では、バッテリー内蔵・モバイル通信対応が重視される傾向にあります。

このように整理すると、「一番人気」ではなく「自分の店の課題を解決できるか」で選ぶのが遠回りに見えて実は一番の近道だと、私は考えています。

見落としがちな比較軸|決済代行会社の経営リスクをどう見極める?

料金表だけを見ていると気づきにくいのですが、決済端末選びには「その会社は経営的に長く続くのか」という視点も欠かせません。

このことを痛感させられる出来事が、2026年に起きました。

大阪市中央区のクレジットカード決済代行会社「全東信」が、2026年7月6日に大阪地裁から破産手続き開始決定を受けたと報じられています。

負債総額は、帝国データバンクなどの信用調査会社の集計によると約1259億円(2025年3月末時点)にのぼるとされ、今年最大規模の倒産の一つと報じられました。

全東信は2006年設立で、飲食店を中心に多くの店舗が加盟していたとされる、業界内でも名の知れた決済代行会社でした。

新型コロナウイルス感染拡大期の飲食店休業などが響いて業績悪化が続き、資金調達に支障をきたしたことが背景にあるとみられています。

一部報道では、粉飾決算による債務超過の疑いも指摘されています。

破産手続きの開始により、全東信の決済サービスは全面的に停止したと伝えられています。

加盟店のクレジット端末機は、今後使用できなくなったと報じられています。

破産手続き開始までに立替支払を受け取れていなかった「未収売上金」は、破産債権として扱われることになります。

従来約束されていた期限での弁済は難しくなったとみられます。

現場では、クレジットカード払いを一時停止せざるを得なくなった飲食店があると報じられています。

業界団体からも、加盟店に対して決済端末の使用停止確認や代替決済手段の導入を急ぐよう呼びかける動きがあったと伝えられています。

なお、破産手続きの詳細な経緯や関係者の発言については、報道時点で確認できる範囲に限りがあるため、この記事では確認できる公表情報の範囲にとどめてお伝えしています。

正確な最新状況については、裁判所や信用調査会社の公表資料を直接ご確認いただくことをおすすめします。

この一件が教えてくれるのは、「決済端末は一度導入したら終わり」ではなく、決済サービス会社そのものの経営基盤も比較材料に含めるべきだ、ということだと感じています。

対照的な例を挙げると、JMSおまかせサービスを提供するジェイエムエスは、JCB・三菱UFJニコス・UCカードという銀行系カード会社3社の出資により設立された会社です。

こうした出資構成や資本背景の透明性は、料金表には載らないものの、長く安心して使い続けるうえで見落とせない比較ポイントだと筆者としては考えています。

急な乗り換えが必要になった場合の比較ポイントとしては、加盟店審査にかかる日数も重要です。

たとえばSquareの場合、端末は通常2〜3営業日で配送され、一部のカードブランドは最短当日で審査が完了することもあります。

「今すぐ現金以外の支払い手段を用意したい」という緊急時には、こうしたスピード感も判断材料になりますね。

決済代行会社の経営リスクを事前にチェックする方法

ここで、これまで調べてきた中で見えてきた「事前確認のポイント」を、筆者なりに整理してお伝えします。

  • 設立年数と株主構成:公式サイトの会社概要ページに、出資元や設立年が明記されているかを確認する
  • 加盟店数・実績だけで判断しない:加盟店数が多くても、財務状況とは直接結びつかない点に注意する
  • 決算公告の有無:官報や信用調査会社の情報公開サービスで、決算状況を確認できるか調べておく
  • 契約書の解約条件:万一サービスが停止した場合の未収金の扱いが契約書にどう書かれているかを事前に読んでおく
  • 業界内での評判:導入事例や口コミだけでなく、業界紙・経済紙の報道にも目を通しておく

こうしたチェックを毎回すべて行うのは正直なところ手間もかかりますが、少なくとも「出資元」「決算公告の有無」の2点だけでも確認しておくと、判断材料としてはかなり心強いと個人的には感じています。

考察:決済端末選びで本当に大事なこと

ここからは、これまで数多くの資産運用・お金の情報を調べてきた筆者としての、少し踏み込んだ見立てをお話しさせてください。

決済端末の比較記事を読んでいると、どうしても「端末代0円」「手数料業界最安水準」といったキャッチコピーに目が行きがちです。

しかし今回、複数のサービスを横並びで見てみると、無料をうたう条件の裏には「月間決済額◯万円以上」「年間契約が前提」といった但し書きがセットになっていることがほとんどでした。

これは決して悪いことではなく、各社ともビジネスとして成立させるために必要な仕組みです。

ただ、読者の皆さんには「無料という言葉だけで飛びつかない」姿勢を持っていただきたいと感じています。

個人的には、開業したばかりで決済額が読めない店舗ほど、月額固定費が低い(あるいは0円の)プランを優先するのがよいと考えています。

そして経営が軌道に乗ってから、手数料重視のプランへ乗り換えを検討する、という段階的な考え方が現実的ではないかと考えています。

また、2026年7月9日にJMSから新サービス「Tap on Mobile」がリリースされたと発表されています。

これは手持ちのAndroid端末をそのまま決済端末化するサービスです。

専用端末を購入・レンタルする従来の形から、「スマホ1台で完結する」方向へ流れが進んでいくのではないか、というのが筆者の見通しです。

今後、こうしたスマホ活用型のサービスが増えていけば、初期費用の心理的なハードルはさらに下がっていくと考えられます。

もう一点付け加えるなら、経済産業省が2026年3月31日に発表した資料によれば、2025年の日本のキャッシュレス決済比率(新国内指標)は58.0%(決済額162.7兆円)となったとされています。

政府は2030年までに65%、将来的には80%を目指す方針を示しているとされます。

この流れを踏まえると、「まだ現金だけで大丈夫」と考えている店舗も、遅かれ早かれ端末導入の検討を迫られる場面が増えていくはずです。

そして全東信の事例が示すように、これからは「安さ」だけでなく「どの会社に自店の売上を預けるのか」という信頼性の視点が、決済端末選びにおいてますます重要になっていくと筆者は考えています。

早めに情報収集を始めておくことは、決して無駄にはならないと思います。

まとめ

キャッシュレス決済端末は、据置型・モバイル型といった設置方法の違いや、決済手数料・月額料金・入金サイクルの条件がサービスごとに大きく異なります。

「端末代無料」の言葉だけで選ばず、対応する決済ブランド、POSレジとの連携、そして決済会社自体の経営基盤まで含めて比較することが、後悔しない選び方につながります。

全東信のケースは、その経営基盤の重要性を改めて教えてくれる出来事だったと言えるでしょう。

まずは今回の比較表を参考に、ご自身のお店の業態や決済額の見込みに合いそうなサービスを2〜3社に絞り込み、公式サイトの資料請求や見積もりで最新の条件を確認してみてくださいね。

よくある質問

キャッシュレス決済端末は無料で使えますか?

サービスによっては端末代金・月額利用料ともに無料のプランがあります。

ただし多くの場合「月間決済額◯万円以上」などの条件が設定されているため、契約前に必ず確認しましょう。

決済手数料はどのくらいが相場ですか?

多くのサービスで3%前後が目安です。

プランや決済ブランドによっては1.98%〜2.8%程度まで下がるケースもあるため、複数社を比較するのがおすすめです。

決済代行会社の経営リスクはどう確認すればいいですか?

料金表だけでは分かりにくい部分ですが、出資元や設立年数、資本構成が公式サイトに明記されているかを確認する方法があります。

全東信のケースのように、加盟店数や実績だけでは経営の安定性まで判断できない点には注意が必要です。

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