これからお店にキャッシュレス決済を導入したいけれど、決済端末の手数料が高いのか安いのか分からず不安、という方も多いですよね。
結論から先にお伝えすると、2026年8月時点で公表されている情報を見る限り、決済手数料の相場はおおむね1.98〜3.25%です。
月額固定費をかけたくないならSquareやAirペイ、売上規模が大きく優遇料率を狙えるならPAYGATEやstera packが候補になります。
この記事では、主要な決済端末サービスの手数料・初期費用・端末代・入金サイクルを、一緒に整理しながら見ていきましょうね。
なお、決済業界は料率やキャンペーン内容の改定が比較的頻繁なジャンルです。本記事に掲載している数値は2026年8月時点で各社が公式サイト・公式資料上で公表している情報をもとに整理したものであり、最新の条件は必ず各社の公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。
決済端末の手数料相場とは?いくらが「普通」なの?
まず気になるのは、決済端末の手数料は何%くらいが相場なのか、という点だと思います。
クレジットカード・電子マネー・QRコード決済のいずれも、標準的な料率はおよそ2.4〜3.25%の範囲に集まっています。
一方で、条件を満たすと1.98%台まで下がるサービスも複数あり、この「優遇料率が使えるかどうか」が実際のコストを大きく左右します。
たとえばPAYGATEやSTORES決済、stera packなどは、クレジットカード決済の手数料が1.98%〜という表示になっていますが、これは事業規模や決済ブランド、加入プランなどの条件付きであることが多いんですね。
表面上の最安値だけを見て決めてしまうと、「思ったより安くならなかった」という事態にもなりかねません。
自店舗が優遇条件に当てはまるかどうかを、契約前にきちんと確認することが大切だと筆者は考えています。
Square・Airペイ・PAYGATEなど主要サービスの決済手数料を比較
ここでは、代表的な決済端末サービスの条件を表で横並びにして見ていきましょう。数値はいずれも2026年8月時点で各社公式サイトが公表している内容にもとづいています。
| サービス名 | 決済手数料 | 月額費用 | 端末代の目安 | 解約条件の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Square決済 | 2.50〜3.25% | 0円 | 0円〜39,980円 | 解約金なし(公式サイト表記) |
| Airペイ | 2.48〜3.24% | 0円 | 無料キャンペーンあり | 解約金なし(公式サイト表記) |
| PAYGATE | 1.98〜3.24% | 初年度無料〜3,300円 | 0円キャンペーンあり | 1年以内解約で「3,000円×残月数」の違約金 |
| 楽天ペイターミナル | 2.00〜3.24% | プランによる | 38,280円 | スタンダードプランは2年以内解約で38,280円の違約金 |
| stera pack | 1.98〜3.24% | 1年目0円、2年目以降3,300円 | 0円 | 年間決済額等の条件達成で永年無料 |
| STORES決済 | 1.98〜3.24% | フリープランは0円 | プランによる | 公式サイトで要確認(本記事執筆時点では詳細非公表) |
| PayCAS Mobile | 1.98〜3.24% | 1,980円〜 | プランによる | 公式サイトで要確認(本記事執筆時点では詳細非公表) |
こうして並べてみると、最低料率だけならPAYGATE・stera pack・STORES決済・PayCAS Mobileが1.98%と横並びで低く見えます。
ただし、この1.98%はあくまで「最低ライン」で、実際には利用するブランドやプランによって2〜3%台になるケースも多いんですよね。
反対にSquareやAirペイは、最低料率こそやや高めですが、月額固定費・端末代・振込手数料が原則0円という分かりやすさが魅力です。
固定費をとにかく抑えたいのか、決済額が多く料率の低さを優先したいのかで、選ぶべきサービスは変わってくると言えるでしょう。
なお表中の数値は変動する可能性があるため、契約直前には必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認くださいね。

決済手数料は数年前と比べて下がっている?業界の値下げ競争の流れ
キャッシュレス決済の手数料は、ここ数年で全体的に引き下げの方向へ動いてきた、というのが業界を見てきた筆者の実感です。
かつては中小店舗向けのクレジットカード決済手数料が3%台前半〜半ばで案内されるケースが目立っていましたが、Square決済やAirペイのような月額固定費0円の後発サービスが登場したことで、価格競争が一気に加速しました。
その後、PAYGATEやstera pack、STORES決済といったサービスが「条件付きで1.98%〜」という料率を打ち出すようになり、業界全体の最低ラインが徐々に切り下がってきた流れがあります。
経済産業省はキャッシュレス決済比率を2030年までに約80%まで引き上げる目標を掲げており、政府としても事業者側の決済コスト負担を抑える方向性を後押ししてきた経緯があります。
こうした流れを踏まえると、「昔調べたときは高かったから」という理由で導入を見送っていた方も、2026年時点の最新料率を改めて確認する価値は十分にあると考えられます。
ただし、料率が下がる一方で「優遇料率の適用条件」は年々細かく設定されるようになっており、単純に安くなったとは言い切れない側面もあることは、次の考察セクションで詳しく触れたいと思います。
決済手数料以外にかかる費用も見逃せない
決済端末を選ぶうえで、手数料の数字だけに気を取られてしまうのは少しもったいないんです。
実際の総費用には、初期費用・月額費用・端末代金・入金手数料(振込手数料)・解約手数料といった項目も関わってきます。
たとえばSquareリーダーは端末代が4,980円、Squareターミナルは39,980円かかりますが、月額費用や振込手数料は0円です(2026年8月・公式サイト表記)。
楽天ペイターミナルは端末代38,280円に加えて、スタンダードプランのみ2年以内の解約で38,280円の違約金が発生する点にも注意が必要ですね。
stera packは端末代0円が魅力ですが、2年目以降は月額3,300円がかかり、年間決済額3,000万円以上といった条件を満たすことで永年無料になる仕組みです。
PAYGATEも端末代0円キャンペーンがある一方、1年以内に解約すると「3,000円×残月数」の違約金が発生するため、契約期間の確認は欠かせません。
このように、「手数料は安いけれど別の費用がかかる」「手数料はやや高めだが総額では安い」というケースは珍しくないんですね。
年間の決済額を仮定して、初期費用・月額費用・端末代・手数料をすべて合算したうえで比較する視点が、遠回りに見えて実は一番の近道だと感じています。
決済ブランド別に見ると手数料はどう変わる?
決済端末の手数料は、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済のどれを使うかによっても差が出ます。
クレジットカード決済では、Visa・Mastercard・JCB・American Expressなどが対象になります。
ただしサービスによっては、JCBやAmerican Expressだけ手数料率が異なる設定になっていることもあります。
契約前に、よく使われるブランドの料率をきちんと確認しておきたいところですね。
電子マネー決済については、STORES決済が公式サイト上で交通系ICカード(Suica・PASMO・ICOCAなど)の手数料を1.98%と表示しています。
近くに駅やバス停がある店舗にとっては、メリットが大きい設計だと言えるでしょう。
QRコード決済では、PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAYといった国内主要ブランドはほぼどのサービスでも利用できます。
一方で、WeChat PayやAlipay、UnionPayQRといったインバウンド向けの決済に対応していないサービスもあります。
訪日外国人客の利用が見込まれる店舗であれば、対応ブランドの幅広さも手数料と同じくらい重要なチェックポイントになるでしょう。
業種によって使える優遇プランがある
見落とされがちなポイントとして、業種によって特別な手数料プランが用意されているケースがあります。
この項目については、筆者が確認できた公式情報が一部のサービス・一部の業種に限られるため、断定的な表現は避けつつお伝えしますね。
たとえば医療機関・クリニック向けには、STORES決済で1.50%〜、stera packでも1.50%〜(Visa・Mastercardのみ)といった通常より低い料率が、各社公式サイト上で明記されています。
理美容業や小売店など特定業種向けに独自プランを用意しているサービスも見られますが、条件の詳細については公式サイトや営業担当への個別確認が必要な部分が多く、本記事内で網羅的にお伝えするのは難しい状況です。
自店舗の業種に該当する専用プランがないか、契約前に営業担当や公式サイトの業種別ページで直接確認しておくと、想定より手数料を抑えられる可能性があるんですね。
世間の口コミから見える「安さ」の実感
各サービスの口コミを見てみると、手数料の数字だけでは分からない使い勝手の評判も参考になります。
Square決済の口コミでは、月額固定費が無料で始めやすい点や、最短翌営業日入金かつ振込手数料無料である点が評価されています。
一方で、決済手数料やQR決済の手数料がやや割高だと感じる声もあるようです。
Airペイについては、Airレジとの連携のしやすさや対応ブランドの多さが好評です。
ただし審査に時間がかかる場合がある点や、Android端末に対応していない点を指摘する声も見られました。
PAYGATEは、スマレジとの連携やテーブル決済のしやすさが評価される一方、端末の起動にやや時間がかかるという口コミもあります。
こうした声を踏まえると、「手数料の低さ」と「使い勝手の良さ」は必ずしも一致しない、という現実が見えてきますね。
数字上の最安値だけでなく、実際の運用イメージまで含めて比較することが、後悔しない選び方につながると筆者は考えています。

考察:Squareとstera packで実際どのくらい差が出る?損益分岐のシミュレーション
ここからは、これまでの比較を踏まえた筆者なりの見方と、実際に試算してみた数値をお伝えしたいと思います。
決済端末業界を見ていて感じるのは、各社が「決済手数料の最低料率」を前面に打ち出す一方で、その料率が適用される条件は年々細かくなっているということです。
これは業界全体の競争が激しくなっている証拠でもあり、事業者側にとっては選択肢が増えるメリットがある反面、比較の難易度が上がっているとも言えます。
そこで筆者なりに、月額固定費0円で料率2.50〜3.25%のSquare決済と、2年目以降に月額3,300円がかかる代わりに料率1.98%〜が狙えるstera packを比較対象として、年間のカード決済額を「300万円」「800万円」「1,500万円」の3パターンで試算してみました。
- 年間決済額300万円の場合:Square決済(料率3.0%で試算)なら手数料90,000円、stera pack(料率2.5%+月額3,300円×12ヶ月で試算)なら手数料75,000円+月額39,600円で合計114,600円となり、この規模ではSquare決済のほうが総額で安くなる計算です
- 年間決済額800万円の場合:Square決済なら240,000円、stera packなら手数料200,000円+月額39,600円で合計239,600円となり、ほぼ拮抗するラインに入ってきます
- 年間決済額1,500万円の場合:Square決済なら450,000円、stera packなら手数料375,000円+月額39,600円で合計414,600円となり、stera packのほうが年間で3万円以上お得になる計算です
これはあくまで筆者による単純化した試算の一例で、実際にはブランド構成やキャンペーン適用状況、stera packの年間決済額3,000万円以上での月額永年無料化などによって数字は前後します。
ただこの試算から見えてくるのは、年間決済額がおよそ800万円を超えたあたりから、月額固定費を払ってでも優遇料率のプランに切り替える価値が出てくる、という損益分岐の目安です。
個人的には、これから初めて決済端末を導入する個人事業主や小規模店舗には、まず月額固定費0円のSquare決済やAirペイから検討することをおすすめしたいです。
売上の見通しが立ちにくい導入初期は、固定費が発生しない分だけリスクを抑えられるからです。
一方で、すでに年間決済額800万円を超える見込みがある店舗であれば、stera packやPAYGATEのような優遇料率プランへの切り替えを、具体的な数字を出して検討する価値があると考えられます。
また今後の見通しとしては、経済産業省が掲げるキャッシュレス決済比率の目標(2030年までに約80%)に向けて、決済端末各社の競争はさらに激しくなり、優遇料率の適用条件も柔軟になっていく可能性があると筆者は見ています。
つまり、「今は条件が合わないから」とあきらめず、定期的に各社のキャンペーンや料金プランを見直す姿勢が、長期的なコスト削減につながるはずです。
まとめ
決済端末の手数料は、サービス名だけでなく決済ブランド・料金プラン・事業規模によって大きく変わります。
固定費を抑えたいならSquareやAirペイ、優遇料率を狙えるならPAYGATEやstera packが候補になり、業種によっては医療機関向けなどの特別プランも用意されています。
数年前と比べると業界全体の料率は下がってきていますが、優遇条件は複雑化しているため、手数料の数字だけでなく初期費用・月額費用・端末代・入金サイクル・解約条件までを含めた総額で比較することが、後悔しない決済端末選びの近道だと言えるでしょう。
なお本記事の数値は2026年8月時点の公表情報にもとづくものです。契約前には必ず各社公式サイトで最新の条件をご確認くださいね。
よくある質問
決済端末の手数料相場はどのくらいですか?
2026年8月時点で公表されている主要サービスの決済手数料は、おおむね1.98〜3.25%の範囲です。優遇料率が適用されるかどうかで実際の負担は変わります。
手数料以外にどんな費用がかかりますか?
初期費用・月額費用・端末代金・入金手数料(振込手数料)・解約手数料などがかかる場合があります。契約前に総額で確認することが大切です。
月額費用をかけずに導入できる決済端末はありますか?
Square決済やAirペイは、月額固定費・端末代・振込手数料が原則0円で利用できるプランが用意されています。ただし決済手数料自体はやや高めなので、年間の決済額と合わせて検討するのがおすすめです。
決済まわりのサービス選びについては、こちらでも関連情報を紹介しています。
よろしければあわせてご覧ください。


