個人事業主が小さなカードリーダーとスマートフォンでキャッシュレス決済を受け付けている様子

個人事業主向け決済端末比較|初期費用ゼロで始められるのは?

「Square やAirペイ、STORES決済って、結局どれが一番お得なんだろう」——結論からお伝えすると、代表的な7サービスはいずれも初期費用0円から始められますが、月額費用・決済手数料・入金サイクルには意外と大きな差がありますよね。

さらにstera packやPAYGATE、楽天ペイターミナル、PayCAS Mobileまで含めて比べてみると、「安さ」の中身がサービスごとにかなり違うことが見えてきます。

今日は個人事業主の方が決済端末を選ぶときに気になる「初期費用」「月額費用」「決済手数料」「入金サイクル」を、実際の数字とともに一緒にじっくり比較していきましょうね。

なお本記事は2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されている情報をもとに作成しています。料金やキャンペーン内容は変動することがあるため、最終的なお申し込み前には必ず公式サイトで最新情報をご確認くださいね。

個人事業主でも決済端末は導入できる?審査に必要な書類は

結論から言うと、法人でなくても個人事業主のまま決済サービスに申し込むことができます。

開業届を出していない段階でも、メニュー表や料金表、SNSアカウントなど「事業の実態が分かる資料」を提出できれば、審査対象になるサービスもあるんですよ。

経済産業省が公表しているキャッシュレス決済比率の推移によると、2025年の国内キャッシュレス決済比率はおよそ58%程度まで伸びたとされています。

半分以上のお客さまが、現金以外の支払い方法を当たり前に使っている時代になったということですよね。

これはつまり、「現金だけ」のお店だと、それだけでお客さまを逃してしまう可能性があるということ。

個人でお店をやっている方こそ、早めに検討しておきたいポイントだと筆者は感じています。

申し込み時には、本人確認書類(運転免許証や在留カードなど)や、振込先となる本人名義の銀行口座が必要になります。

飲食店営業許可や美容所の確認済証といった、業種に応じた許認可証を求められることもありますよ。

開業日やイベント出店日が決まっている場合は、審査に一定の時間がかかることを見越して、余裕を持って申し込むと安心ですね。


初期費用ゼロで始められる決済端末は?7サービスを比較

個人事業主の方が特に気にされるのが、「最初にいくらかかるのか」という点だと思います。

代表的な7サービスを、まずはシンプルに並べてみますね。

  • Square:運営元はBlock, Inc.。初期費用・固定費が無料で最短当日から利用可能
  • Airペイ:株式会社リクルートが提供。初期費用0円で、公式サイトでは90種類以上の決済ブランドに対応と紹介されています(掲載時期により表記数が異なる場合があります)
  • STORES決済:フリープランなら月額0円・初期費用0円、STORES株式会社が運営
  • stera pack:SMBC GMO PAYMENT株式会社が提供。端末費用0円、月額費用も初年度は無料
  • PAYGATE:株式会社スマレジが提供。端末費用は数量限定キャンペーンで0円
  • 楽天ペイターミナル:楽天ペイメントが提供。初期費用0円、月額費用も0円から利用可能
  • PayCAS Mobile:初期費用0円、キャンペーン中は端末代金も無料

こうして並べてみると、「初期費用0円」を掲げるサービスは意外と多いことが分かりますよね。

ただし、Square・Airペイ・STORES決済のフリープランは月額費用も0円なのに対して、stera packやPAYGATEは月額費用がかかる場合がある、という違いがあります。

この差が、後々のランニングコストに効いてくるところなんです。


初期費用・月額・手数料・入金サイクルを1枚の表で比較

初期費用が同じ0円でも、月額固定費や決済手数料の水準はサービスによって差があります。

結論から言うと、月間の決済額が小さいうちは月額0円のSquareやAirペイが総費用を抑えやすく、決済額が大きくなるほど月額有料プランの方が有利になっていきます。

読者の皆さんが一番知りたい4項目を、まとめて表にしてみました。

サービス名初期費用月額固定費決済手数料(クレジットカード)入金サイクル
Square0円0円2.50〜3.25%最短翌営業日
Airペイ0円0円2.48〜3.24%月3回・6回
楽天ペイターミナル0円0円〜2.20〜3.24%最短翌日
PAYGATE0円(数量限定キャンペーン)0円/3,300円1.98〜3.24%月2回
stera pack0円1年目0円・2年目以降3,300円※1.98〜3.24%最短2営業日
STORES決済0円フリー0円/スタンダード3,300円1.98〜3.24%手動1〜2営業日/自動翌月20日
PayCAS Mobile0円(キャンペーン中)1,980円〜2.20〜3.80%

※stera packとSTORES決済のスタンダードプランは、年間のキャッシュレス売上が3,000万円前後を超えると、月額費用が永年無料になる仕組みです。

ここで注目したいのは、「月額0円のサービス」は決済手数料がやや高め、「月額有料プラン」は決済手数料が低めに設定される傾向があるという点です。

この「損益分岐点」については、後半の考察パートで実際に数字を使って試算していきますね。


入金サイクルと振込手数料も見落とせないポイント

初期費用や手数料と同じくらい大切なのが、「いつお金が振り込まれるか」という入金サイクルです。

個人事業主の場合、資金繰りに余裕がないケースも多いですから、ここは特にしっかりチェックしておきたいところですよね。

  • Square:最短翌営業日入金、振込手数料は0円。即時入金サービスを使えば数分で着金することも可能
  • Airペイ:月3回または6回の入金(15日・末日・月初など)で、振込手数料は0円
  • 楽天ペイターミナル:最短翌日入金。振込手数料は0〜330円で、楽天銀行を使うと無料
  • STORES決済:手動入金なら1〜2営業日後、自動入金なら翌月20日と、選べる仕組み
  • PAYGATE:月2回の入金(QRコード決済分は月1回)
  • stera pack:最短2営業日後(毎日締め)、振込手数料は三井住友銀行なら0円、他行だと220円

こうして見ると、Squareや楽天ペイターミナルのように「翌営業日〜数分」で入金される仕組みは、開業したての個人事業主にとって心強いですよね。

逆に月2回・月1回といった入金サイクルのサービスは、仕入れや家賃の支払いタイミングとズレが出ないか、事前にシミュレーションしておくと安心です。

※画像はAIによるイメージ

端末代金にも要注意|無料キャンペーンの条件は?

「初期費用0円」といっても、決済端末そのものの代金が別にかかるケースもあるので注意が必要です。

  • Square:端末代金は0円〜(カードリーダー自体は無料で使えるプランあり)
  • Airペイ:カードリーダー型端末はキャンペーン適用で無料になることが多い(通常20,167円)
  • 楽天ペイターミナル:端末代金は38,280円。スタンダードプランのみ2年以内の解約で違約金が発生
  • STORES決済:端末代金19,980円(スタンダードプランは0円)
  • PayCAS Mobile:端末代金78,800円だが、端末無料キャンペーンが実施中

ここでポイントになるのが、キャンペーンの「継続条件」です。

無料キャンペーンには、対象業種の限定や期間限定の条件がついていることが多いため、公式サイトで最新の適用条件を必ず確認してから申し込むようにしてくださいね。

価格やキャンペーン内容は変動することがあるので、この記事の数字はあくまで2026年8月時点の目安として捉えていただければと思います。


屋外・移動販売なら通信環境も比較ポイントに

キッチンカーやイベント出店など、屋外で営業するスタイルの個人事業主の方には、通信環境も重要な比較軸になります。

PAYGATEが提供する「PAYGATE Station」は4G回線を内蔵しているため、Wi-Fi環境がない屋外でも通信できるのが特徴です。

同じく屋外利用に強いのが、SIM内蔵型のPayCAS Mobileで、Wi-Fi不要でそのまま使える点が評価されています。

一方、Squareのようにスマートフォンのアプリでタッチ決済を受け付けるタイプは、スマホの回線をそのまま使えるため、追加の通信契約なしで移動販売にも対応しやすい仕組みです。

営業場所が固定されていない方は、この「通信手段をどう確保するか」を軸に比較すると、候補を絞りやすくなるはずです。


Square・Airペイの評判は?利用者の口コミをチェック

ここからは公式スペックだけでなく、実際の利用者の声(口コミ)も見ていきますね。

Squareについては「月額固定費が無料で始めやすい」「最短翌日入金で振込手数料が無料」といった、コストと入金スピードを評価する声が多く見られます。

一方で「決済手数料やQR決済の手数料がやや割高」という意見もあり、手数料の高さは気になるポイントとして挙げられていました。

Airペイについては「対応する決済ブランドが非常に多い」「月額固定費と振込手数料が無料」という声がある一方、「審査に時間がかかる場合がある」「Android端末では利用できない」といった注意点も口コミから見えてきます。

こうした声を見ていると、「安さ」だけでなく「自分の営業スタイルに合うか」で満足度が変わってくることがよく分かりますよね。

これは筆者が数字だけを見ていても気づけなかった視点で、今回あらためて口コミを読み比べる中で発見した部分でもあります。

なお、ここで紹介した内容はあくまで利用者個人の感想であり、各社の公式発表とは別の情報である点にご留意くださいね。


考察:月商別に総費用をシミュレーションしてみた

ここからは筆者自身の見方も交えてお話しさせてくださいね。

「初期費用0円」という言葉だけで比較すると、実はかなり多くのサービスが該当してしまいます。

Square、Airペイ、STORES決済のフリープラン、そしてキャンペーン中のstera packやPAYGATE、PayCAS Mobileも、条件次第では初期費用をほぼゼロに抑えられる状態です。

つまり、「初期費用ゼロ」はもはや個人事業主向け決済サービスの標準装備に近くなっているというのが、筆者としての率直な印象です。

だからこそ、本当に比較すべきなのは、その先にある「年間の総費用」だと考えられます。

そこで、STORES決済のフリープラン(手数料3.24%・月額0円)とスタンダードプラン(手数料1.98%・月額3,300円)を例に、月商別の年間コストを簡単に試算してみますね。

  • 月商20万円(年間240万円)の場合:フリープラン=年間約77,760円/スタンダードプラン=年間約87,120円 → この売上規模では、月額0円のフリープランの方が総費用は抑えられます
  • 月商100万円(年間1,200万円)の場合:フリープラン=年間約388,800円/スタンダードプラン=年間約277,200円 → この規模になると、月額3,300円を払ってでも手数料の低いスタンダードプランの方が、年間で11万円以上安くなる計算です

もちろんこれは決済額のすべてがクレジットカード払いだった場合の単純計算であり、実際の売上構成によって数字は変わります。

ただ、「月商26〜27万円あたり」が損益分岐点に近く、これを超えてくると月額有料プランの方が有利になりやすいという傾向は、個人事業主の方が計画を立てるうえで一つの目安になるのではないでしょうか。

もう少し長い目で見ても、この数年でキャッシュレス決済端末の初期費用は下がり続けてきた流れがあります。

以前は端末代金だけで数万円かかるのが当たり前でしたが、コロード禍を経てキャッシュレス化が一気に進んだことで各社が新規参入者の獲得を競うようになり、「初期費用0円」「端末無料キャンペーン」という現在の水準に落ち着いてきた、というのが筆者の理解です。

つまり今の「安さ」は、業界全体の競争が生み出した一時的な側面もあり、条件がいつまでも同じとは限らない点は頭に入れておきたいところですね。

また、PayPayなどのQRコード決済単体のサービスと比べると、今回紹介したような決済端末型のサービスは、クレジットカードやタッチ決済にも幅広く対応できる分だけ、客層を選ばず使える強みがあると筆者は考えています。

QR決済だけに絞ればさらに手数料を抑えられる場合もありますが、「お客さまの支払い手段を限定したくない」という個人事業主の方には、今回比較したような複数ブランド対応の決済端末の方が向いているのではないでしょうか。

さらに、審査期間の違いも意外と重要です。

Squareは最短当日、Airペイやstera packは1週間〜3週間程度かかるとされており、開業日やイベント出店日が決まっている場合は、この差がスケジュールに直結します。

個人的には、「まずは審査が早いサービスで小さく始めて、売上が伸びてきたら手数料の安いプランへ切り替える」という2段階の考え方も、選択肢として十分にありだと感じています。

今後は、キャッシュレス決済比率がさらに上がっていくことが見込まれる中で、各社の手数料競争や無料キャンペーンの内容も少しずつ変化していくはずです。

導入を検討している方は、今回比較した項目と簡易シミュレーションを軸にしながら、申し込み直前に必ず公式サイトで最新の条件を確認する習慣をつけていただくと安心ですね。


まとめ:自分の営業スタイルに合わせて「総費用」で選ぼう

今回は、個人事業主向けの決済端末について、初期費用・決済手数料・月額固定費・入金サイクルという4つの軸で比較し、月商別のシミュレーションも交えてお伝えしてきました。

固定費をかけずスマホから始めたい方はSquare、対応ブランド数を重視したい方はAirペイ、入金の早さを重視したい方は楽天ペイターミナル、屋外や移動販売なら通信機能付きのPAYGATEやPayCAS Mobileが候補になりますよね。

そして、月商が26〜27万円を超えてきたあたりからは、月額費用を払ってでも手数料を抑えたstera packやSTORES決済のスタンダードプランの方が向いてくる可能性があります。

大切なのは、「初期費用0円」という言葉だけで決めるのではなく、自分のお店の営業スタイルと売上規模に合わせて、年間の総費用で比較することです。

この記事が、皆さんの決済端末選びの後押しになれば嬉しいです。


よくある質問

個人事業主でも決済端末の審査に通りますか?

法人登記がなくても、本人確認書類や事業内容が分かる資料(メニュー表やSNSなど)を提出できれば、審査の対象になるサービスが多くあります。ただし審査基準はサービスごとに異なるため、開業状況に合わせて確認してみてくださいね。

開業前でも決済端末を申し込めますか?

サービスによっては開業前の申込みに対応しているものもあります。ただし、必要書類や利用開始のタイミングは各社で異なるため、開業日が決まっている場合は事前に公式サイトで条件を確認しておくと安心です。

初期費用も月額費用も本当に0円のサービスはありますか?

Square、Airペイ、STORES決済のフリープランなどは、初期費用・月額固定費ともに0円で利用できます。ただし、決済端末の代金が別途かかる場合があるため、端末費用まで含めて比較することをおすすめします。

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